オギノート

「オギノート」は、シンプルなモノ・コトを中心に、フリーのデザイナーである小木が買ったものや考えたことを発信するWebメディアです。 小木が日々取り組んでいるデザインについて、PCやその周辺ガジェットについて、最近読んだ面白い本について、小木が目指していきたいミニマルなファッションと暮らしについてなど、様々なジャンルの記事を独特の視点と語り口で綴っています。

【食レポ】少食な僕がKFCのヤバそうな新作を食べてみた話

今日は朝から何も食べていない。

自宅でプロジェクトの書類作りやら仕事の整理をした後、近所のカフェで記事を書いたりしていたら夜になってしまった。

最近は「お腹が空いてなかったら無理して食う必要はない」という自論に基づいて、お腹が空いたら何かを食うというシンプルなルールを作った。 そのおかげで、コーヒーをガブ飲みした今日は特にお腹が空かず、昼も食べなかった。

さて、夜になって腹が減った。 肉が食いたい。

そういえば昨日電車の中でケンタッキーフライドチキン(KFC)の新作の記事を見た。 なんかヤバそうだったけど、今日の僕に食えないものはない。

ということで、KFCの新作を少食な僕が食べる、という記事を書くことにしました。 挑戦無くして成長なし、ということで頑張って食べていきましょう。

 

双璧の肉王 ザ・ダブル、降臨。

今KFCで新作として発売されている商品「双璧の肉王 ザ・ダブル」。 KFCの公式ページによると、

1000年前の聖魔界大戦で 双璧の肉王と臣下の五芒星(ミート・ペンタゴン)が 深淵の輪廻(デモンズゲート)から解き放たれた。 その巨大な魔力は民に歓喜の夢を魅せ、 やがて追憶と忘却の社に封印された…。

封印から悠久の刻(イヤー・オブ・サイレンス)を経て 王が再び玉座に舞い降りる!

だそうです。

KFCもついにここまで来たようですね。

 

今回の商品はかなり攻めたコンセプトのようで、トップページはこんな感じ。

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中二病」がモチーフなんでしょうか。 けっこう攻めてますね。

個人的には「旋律(サウンド)」に、そこはかとないセンスを感じます。

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サイトはこんな感じでずっと続きます。 「魔導精霊」として「魔界の炎使い(ロード・オブ・フレイム)」や「光と闇の騎士団長(パラディン・オブ・ソース)」が登場してそれぞれが商品のこだわりをモチーフにしていたり、「王の絶対魔力(アブソリュート・マナ)」という魔法として美味しさの秘密を紹介していたり。

KFCの商品開発部は、中学2年生で構成されているのでしょうか?

結構ふざけたコンセプトではありますが、現代のスマホゲームはこんな感じで名前がつけられたキャラクターばかりですよね。

そういったゲーム文化へのアンチテーゼのような気もするし、以外と商品開発部は現代に問題意識を抱える優秀な若者で構成されているのかもしれません。

 

双璧の肉王との対峙、訪れる魔界の危機(デモンズワールド・クライシス)

早速、買って来ました。

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ドリンクとコールスロー、双璧の肉王の3つがセットになって税込770円。 メインのお肉がかなりボリューミーははずなので、悪くないお値段ですね。

 

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中はこんな感じ。 左の容器の中身がスパーキングしてますが、ちゃんとコールスローが入っています。

右にある双璧の肉王は「THE DOUBLE」の紋章を冠した漆黒のローブを召されていますね。 そのお姿には、「皇帝の邪気(ダークネス・オブ・エンペラー)」を感じます。

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双璧の肉王の裏側には「4時間以内にお召し上がりください」の注意書きが。

やはり魔界の王。 現世に召喚されて留まれるのは4時間が限界なのでしょう。

逆に、僕は4時間もの間、王との激闘に耐えられるのだろうか?

これは「4時間以内に貴様を葬ってやろう」という王からの「死界への招待状(デス・インビテーション)」なのかもしれません。

 

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ついに、王がその姿を現した! 重なり合った肉の間からはバーベキューソースとチーズが見えます。

その衣を取り払った瞬間、僕の周りには「暗黒の瘴気(ダークネス・ウィンド)」(ニンニクの香り)が広がり、僕は今にも7つの大罪の1つ「暴食の罪(グラトニー・シン)」を犯してしまいそうになります。

 

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横から見ると、肉のサクサク感とチーズのコクが見て取れます。 肉と肉の間にはベーコンも挟まっているようで、王の装備に抜かりはありません。

 

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その時、王が突如、口を大きく開いた!

これは僕に対する宣戦布告でしょうか。

そうやら王はチーズとベーコンの他に、「酸味の防壁(アシッド・ウォール)」(レリッシュソース)を装備しているようです。

まさかこの酸味が全体の油っぽさを中和して、王のステータスを底上げしているのか!?

 

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さあ、ついに決戦開始だ!

一口目にしてかなりの攻撃力を有していることがわかります。 サクサクかと思われた双璧は微妙に水分を含んでおり、思っていたより前に進めない!

口いっぱいにバーベキューソースの旨味が広がり、双璧との抜群のコンボ技を決めてくる。 これは最強のコンビネーション。

そして追い討ちをかけるかのように、双璧のパサパサ感が僕を襲う。 まさか、これまで僕が体験して来たものとは違う!?

いつものKFC帝国のオリジナルチキン部隊よりもパサパサ感が目立つ。 これは計算外だ。

そして食べ進めるごとに僕にかなりのダメージが蓄積されてきた。 このままでは、HP(腹のパンパン度)が限界を迎えてしまう!

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(食べかけですみません。)

戦いが後半に移行したところで、光明が。

そう、「酸味の防壁(アシッド・ウォール)」(レリッシュソース)だ。 この酸味が僕にとっては光明。

これまでのダメージを回復しながら先に進むことができる。 どうやら王は僕の属性を把握していなかったようだ。

この急展開によって、瀕死まで追い込まれていた僕のHPは大きく回復し、最後まで攻撃を続けることができた。 そしてついに、僕は最強装備の双璧の肉王を打倒することができたのだ!

 

終戦、そして光の創世記(ライトニング・ジェネシス)が始まる。

さて、魔界から帰ってきた僕ですが、苦戦したものの後半はすんなりと進むことができました。

バーベキューソースと肉のコンボはかなり美味しいのですが、味が単調でボリュームも多いため、途中で挫折しそうになります。

しかし、途中からレリッシュソースがこちらに寝返ってくれたおかげで、その酸味でこってりした味をいい感じに中和しながら食べ進めることができました。

大満足です。

チキンが少しパサついていたのも、全体のバランスから考えるとちょうど良いと思います。 これでオリジナルチキンと同じジューシーさだったら、その時は世界の終わりでしたね。

 

今回の新作、結構おすすめです。 今日はがっつり食べたい、なんて時に家で双璧の肉王と対戦してみるのも良いかもしれません。

KFCの店内は向こうのテリトリーですし、周りに他の「勇者(客)」がいるのでちょっと食べづらい気もします。

 

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ちなみに、コールスローの容器には「全知全能の王(ゼウス)」ことカーネル氏がいて、「It's finger lickin' good」と言っていますが、これは「指をペロペロしちゃうくらい美味しいぜ!」という意味らしいです。

言ってることは間違っていない気もしますが、流石に店内は「公共の聖域(パブリック・サンクチュアリ)」なので、僕の「清き心(イノセント・スピリット)」がそれを許しませんね。