オギノート

「オギノート」は、シンプルなモノ・コトを中心に、フリーのデザイナーである小木が買ったものや考えたことを発信するWebメディアです。 小木が日々取り組んでいるデザインについて、PCやその周辺ガジェットについて、最近読んだ面白い本について、小木が目指していきたいミニマルなファッションと暮らしについてなど、様々なジャンルの記事を独特の視点と語り口で綴っています。

”本当に良いモノ”買ってますか?僕が何かを買う時の3つの条件

こんにちは、小木です。

あなたが買っているモノって、”本当に良いモノ”ですか?

僕たちは生きている中で様々なものを買っていますよね。

今着ている服や、昨日食べたご飯もそう。いつも使っているカバンや靴、喉が渇いて自動販売機で買ったドリンクもそうです。

僕たちが自由に使うことのできるそれらは、結局僕たちがお金を払って手に入れたものです。

そして、僕たちは常にそれらを選択しながら生きているのです。

一日を通して様々なことにお金を使って生きているわけですが、僕たちは限られたお金で生きていくしかありません。

そのため、常にその選択には注意を払っていなければならないと考えています。

そこで、僕が普段ものを買う時にどのような基準に基づいて選択をしているか、ということについてみなさんにお話ししたいと思いました。

今回は、洋服や道具などのプロダクトに限ってお話しをします。

ただ、基本的には僕はその価値観に基づいて行動をしているので、どのようなモノを買う時の選択にも共通しているのではないかなと思います。

 

僕が何かを買う3つの条件

では早速、僕がものを買う時に考えていることを大きく3つに分けてお話しします。

その3つの考えはこちらです。

  1. これは、5年後も使えるか?
  2. 質は、どこまで保証されているのか?
  3. この価格以上を払ってでも、買いたいと思えるか?

では、それぞれについてお話ししていきましょう。

 

①これは、5年後も使えるか?

いちいちこんなことを考えてものを買っている人は少ないと思いますが、これが僕の価値基準の根幹となっている考えです。

僕にとって最も悔しいことは、頑張って選んで高いお金を払って買ったものが、すぐに使えなくなってしまうことです。

これについて僕の実体験をお話ししますね。

僕が大学2年生の頃、某大手アパレルブランド、「nan◯・univers」で素敵な白いシャツを買いました。

大学に入って1年が過ぎていましたが、原宿や渋谷といったオシャレタウンを歩くのはまだ少し恥ずかしくて、少し高級なお店に入るとなるともうガチガチに緊張していて、やっとの思いでそのお店に入りました。

店内で洋服を物色していたのですが、素敵な白シャツに出会いました。

ツルツルな表面ではなく、少し毛羽立ったような印象で、それが白シャツを少しカジュアルに見せていて、一目惚れしました。

お値段、8000円(くらいだったかな)。

翌日から着て大学に行きました。

しかし、その2ヶ月後くらいから表面に毛玉が目立つようになりました。

さらに1ヶ月後、そのシャツの表面にはホコリのごとく毛玉がつくようになり、結局3ヶ月程度で着なくなってしまいました。

 

これに関しては、小木の管理が悪かったなどの原因も考えられますが、質もそれほど良いものではありませんでした。素材も綿100%ではなくポリエステルが入っていましたね。あとは、made in China。チャイナを非難するつもりはありませんが、基本的には裁縫が甘かったりしますね。

この時僕は、この服が何年か先にも着れるかどうかを考えていませんでした。

それもそうですね、この服を選んだのは、一目惚れだったのですから。

 

結局、高いお金を払って買ってもそれを使うことのできる期間が短ければ、そのお金が有効に使われたとは言えないでしょう。

例えば、1000万円のものを1年使うのと、5000円のモノを1年使うのでは後者の方が有効にお金を使えている、という考えです。

もちろん10000円と5000円のものではそのクオリティが違うでしょうから一概に長く使えれば良いというわけではありません。

しかし、払ったお金の効果がどれくらいの期間にわたって継続するのかを考えることは重要であると思います。

 

 

②質は、どこまで保証されているのか?

僕は、基本的にブランド品を買いません。

どこにでもあるようなパーカーにブランドの赤いロゴが付いただけで価格が跳ね上がるようなものは、信用できません。

そのものの価格が、品質以外で跳ね上がっているのであれば、そう言ったものは買わないようにしています。

ただ、品質が保証されていて、それゆえのブランドなのであれば、僕は好んで買っています。

素材の質が良かったり、扱っているものがすべて日本製だったり、すべてが職人の手作りだったり。

そういったブランドこそ、真の意味での「ブランド」であると考えています。

名前だけで需要が高まって価格が高騰しているようなブランドは、本当のブランドとは呼べないと思います。

 

③この価格以上を払ってでも、買いたいと思えるか?

最後の基準は、かなり厳しく、度々この基準をクリアしなくても買ってしまうこともありますが、これをクリアするものは確実に買ってよし、だと思います。

そしてこの基準は唯一、感情的なものです。

目の前にあるものが①、②の基準を満たしていて、提示された価格以上を払ってでも買いたいと思えるのであれば、その買い物はあなたにとって非常に意味のあるものになると思います。

もしかすると、このような感覚になったことのある方は少ないかもしれません。

しかし、本当に良いものに出会った時、きっとこんな気持ちになると思います。

 

本当に良いものが必要なだけあるという幸せ

さて、僕がものを買う時に考えていることをお話ししてきました。

みなさん、共感する部分はあったでしょうか?

もちろん、ものを買う時に考えていることは千差万別なので、一概に僕の考えが正しいという保証はできません。

しかし、僕が考える価値基準に沿って買ったものの中で失敗したことはありません。

それなので、今僕の周りには本当に良いものが必要な数だけあります。

みなさんも、何かを買う時になったら今回の記事を思い出して、目の前のものが”本当に良いモノ”か考えてみてはいかがでしょうか?