【Illustrator】イラレでアートボードの周りが真っ白に!原因と解決策は?
Illustratorを導入して以降、ほとんどwordを使わなくなってしまった、デザイナーのぴーなつです。
「表示」のトラブルはなかなか面倒
僕はほとんどの仕事をIllustratorでこなしています。 そのほかにPhotoshopなどのadobe製品多数とsketchも使いますが、もっとも主要なツールはイラレです。
毎日のようにイラレを使っていく中で、トラブルはつきものですよね。
テキスト内に誤字があったので修正しようとしたら、すでにアウトライン化していて、しかも元のテキストデータを消してしまっていたので1から打ち直したり、(きっと共感してくれる人はいるはず!)
こまめな「保存」を怠ったせいで、数時間に及ぶ作業が水の泡になったり。
こういったトラブルは取り返しがつきませんが、例えば「誤って必要な部分を削除してしまった!」といったミスならば、少し作業が増えてしまいそうですが、そのミスを帳消しにできる段階まで「戻る」をすれば良いですよね。
イラレを使っていると、日々「戻る」を使ってばかりです。 左手は常に” ⌘+Z ”の上にあります。
ただし、イラレのトラブルの中には、「戻る」を使っても解決できないものがあります。 時間を巻き戻してもどうにもならないトラブル、 それは、「表示」のトラブルです。
突然何かのミスでイラレの画面の表示設定が変わってしまった! こんな時にいくら” ⌘+Z ”を打っても解決しません。
表示設定の変更はドキュメント自体の設定を変えてしまうことになるので、いくら作業の進捗を巻き戻してもその変更は常に適用され続けてしまうんですね。 そこで、常にイラレを触っている私ぴーなつが、イラレ上でタイムスリップしても解決できない問題、「表示」のトラブルの解決策をまとめます!
突然画面が真っ白に!
さて、皆さんイラレを使っている時に突然全体が真っ白になったこと、ありませんか?
通常、イラレの画面はアートボードが白でそれ以外がグレーですね。 それが、ツールバーなどを除く部分(いわゆる背景)も真っ白になるんです。
通常のイラレの画面はこんな感じです。
白い部分がアートボードで、その周りが背景、それ以外がツールバーなどです。 この背景の部分が真っ白になります。
これではアートボードと背景の境界がわかりませんね。 これは決してアートボードが全体に広がったわけではなく、背景との境界が消えてしまっている状態です。 そのため、実際にはもともとアートボードがあったところに同じ大きさで存在しています。
なぜこのように背景全体が真っ白になってしまうのでしょうか。 その原因は大きく分けて2つ存在します。
①「アートボードを隠す」設定になっている
「表示」メニューの真ん中の方に「アートボードを表示」という項目がありませんか? 通常の状態ではこの部分に「アートボードを隠す」という項目が表示されています。
なんらかのミスでこの部分を選択してしまったか、もしくはこの項目のショートカットである”shift + ⌘ + H”を押してしまった可能性があります。
この部分を選択すると背景も全て真っ白になり、アートボードの境界が隠されてしまうことになります。
もしこれが原因なら、「アートボードを表示」を選択すればすぐに直ります。
②オーバープリントプレビューがONになっている
もう一つの原因として、「オーバープリントプレビュー」がONになっている、ということが考えらえます。
「表示」メニューのこの項目をクリックしてONにしてしまったか、ショートカットキーの”alt + shift + ⌘ + Y”を押してしまった可能性があります。
この場合もこの部分を再度クリックしてオーバープリントプレビューをOFFにするか、ショートカットキーでOFFにすれば元に戻ります。
ちなみに、この「オーバープリントプレビュー」の機能ですが、簡単に言うとPDFなどで印刷する目的で作成したデータを、印刷が仕上がった状態を想定してプレビューする機能です。 印刷業者にデータを入稿する際のチェックなどに使います。
さて、いかがだったでしょうか。 皆さんがイラレのトラブルに見舞われた際の参考になれたら嬉しい限りです。
今後も僕がこれまでデザインの仕事をしてきた中で直面したトラブルとその解決策をまとめていきますので、ぜひ参考にしてください!
文中で使用している画像は私ぴーなつが使用しているIllustratorの画面です。 記事執筆時点(2018/5/31)でバージョンは「CC 22.1」です。