オギノート

「オギノート」は、シンプルなモノ・コトを中心に、フリーのデザイナーである小木が買ったものや考えたことを発信するWebメディアです。 小木が日々取り組んでいるデザインについて、PCやその周辺ガジェットについて、最近読んだ面白い本について、小木が目指していきたいミニマルなファッションと暮らしについてなど、様々なジャンルの記事を独特の視点と語り口で綴っています。

PCを持ち歩く全人類にオススメする。コスパ最強の無印良品「肩の負担を軽くするPCポケット付リュック」を一週間使ってみた!

多くの人がカフェにパソコンを持ち込んで仕事をする現代。 かく言う僕もそんな一人なわけで、PCを持ち歩けるようなカバンを新しく購入するために色々と調べました。 そして、最強のカバンを見つけたのです。 今回は無印良品で販売されている「肩の負担を軽くするPCポケット付リュック」がミニマルなものを好むノマドワーカーに超絶オススメなのでそれについて書いていきます!

 

僕がカバンを欲するまで

これまで僕が使っていたのは「TEMBEA」のschoolbagというカバンです。 TEMBEAは最近では一部の界隈で人気が出ているようですがあまりメジャーではないメーカーで、主に帆布(簡単に言うと厚手のコットン生地)を使ったミニマルなデザインのカバンを作成しています。

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(引用:Less oridinary days 2012/03/17

昔から僕はこのTEMBEAのデザインがすごく好きだったので、大学に入って1年経ったぐらいの頃に表参道にあるTEMBEAのお店まで少ないバイト代から捻出した軍資金を握りしめて攻め込んで行ったのを覚えています。 その時は、想像の1.5倍ぐらい高くて買えなかったのですが。(笑)

さて、このTEMBEAのカバン、デザインや素材の質感など全てにおいて僕の好みだったのですが、 ついに、壊れました。 このカバンに僕が詰め込んでいた荷物がこんな感じです。

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なかなか多いです。 特に書類を入れるファイルと普段から最低でも一冊は持ち歩いている参考書がかなりの重量です。 このカバンには随分負担をかけてしまったと後悔しています。

そんなわけで、急遽新たなカバンを買う必要が出てきました。 今回の反省を踏まえて新たに購入するバックにはデザイン以外の部分でもいくつかの条件を設定することにしました。 それは、以下の5点です。

  • ナイロンなどの素材で高耐久であること
  • ファッションとの兼ね合いも考慮して「黒」であること
  • ミニマルなデザインであること
  • macbookが入ること
  • 肩が痛くならないこと

殉職したTEMBEAのカバンはデザインについては申し分ありませんでしたが、そもそも、メーカーがあれほどの荷物を入れる想定をしていないことや肩にかなりの負担がかかること、MacBookは入るものの少し不恰好になってしまうことを考慮して決めました。

ちなみに、PCはMacBook Air 13inchを使っています。

 

とはいえカバンはたくさんある

さて、最近のノマドワーカの増加を受けて、PCバックはものすごくたくさんの種類がリリースされています。 先ほど挙げた5点を踏まえ、ミニマルなデザインで高機能な黒のバックパックを知る上でこちらの上手くまとまっている記事が参考になりました。

 

【ブラックのみ】MacBookが収納できるおしゃれなバックパック厳選7選!

http://www.fukulow.info/macbook-backpack/

 

やはり最近では、Appleが「MacBookにはこれ!」と太鼓判を押すほどの機能性を持った”incase”や、オシャレタウンを歩いているとイケてる人がよく背負っている”cote & ciel”のこちらのカバンなど、高機能でデザインが良いものはいくらでもあります。

 

incase Backpack Icon Slim Pack Nylon

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cote & ciel Isar Rucksack

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ただ、僕が求める「ミニマル」なカバンはこれらのデザインよりももっとシンプルでなければなりませんでした。 それに、やはり高機能なバックはほとんどが3万円近く。

先ほど紹介したincaseは意外と安価で、1万円中盤なので高機能なバックの中ではコストパフォーマンスが高いのでオススメですが、僕好みのデザインではありませんでした。

さてどうしたものか。 僕が出した解決策は、スーパー妥協案。 「ひとまず安いカバンを買ってその場しのぎ」

でした。

あまりに多くのカバンが候補に挙がってきてなかなか決めれらなかったので、ここは一つ、安いカバンで手を打ってよく考えてから高いカバンに手を出そう、というなんとも中途半端な解決策です。 そこで、僕がこよなく愛する無印良品に行きました。 正直この時には「安けりゃいい」といった感じで若干自暴自棄になっていました。 機能性を求めると、自ずと価格が跳ね上がってしまうからです。

そんな諦めムードの僕が無印良品で出会ったのが、そう「肩の負担を軽くするPCポケット付リュック」だったのです。

 

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(引用:無印良品オンラインストア 肩の負担を軽くするPCポケット付リュック )

 

ひとまず、その場しのぎとして買ったこの「肩の負担を軽くするPCポケット付リュック」ですが、使い続けて一週間が経過しました。

ここから、僕がこの「肩の負担を軽くするPCポケット付リュック」を一週間使った感想をまとめていきたいと思います。 この「肩の負担を軽くするPCポケット付リュック」で無印良品の底力を見ることができるのか?

そしてこの「肩の負担を軽くするPCポケット付リュック」は一体どれほどのスペックを持っているのか?

僕の体験を交えてレビューしたいと思います!

それから、この「肩の負担を軽くするPCポケット付リュック」という名前はあまりに長いので以降は「肩軽PCリュック」とさせていただきます。

 

 

「肩軽PCリュック」のメリット

1.肩が軽い(マジで)

その名の通り、「肩の負担を軽く」してくれます。

これ、マジです。 いつもの道具を詰め込んで、ずっと使っているのですが、バックの上の持ち手を持った時はもちろん重いのですが、背負った瞬間に「あれ?」となります。

肩にかかる重さが1/10ぐらいになったように感じます。

マジで。 この「肩軽PCリュック」は肩に当たる部分がかなり肉厚に作られているので、重さがダイレクトに肩にかかることがなくものすごく軽く感じられます。

 

2.背中に便利なポケットがついている

この「肩軽PCリュック」、機能性もなかなか良いです。 何と言っても背中についているこのポケット。 有名な高機能なPCリュックには大抵ついていますが、こちらにもしっかりついています。

僕はいつもここにパスケースを入れています。 電車に乗ることが多いので、改札の数歩手前でチャックを開け、パスケースを持ち、「ピッ!」と通過したらすぐにしまう、というスマートな動きが実現できます。 あとはお会計の際もこのポケットからPASM◯などを出せばスマートに支払いができます。

 

3.ものすごくシンプル

これは、見ていただければ分かると思いますが、この上なくシンプル。

無印良品っぽさもちょっと感じられますが、こういったシンプルなリュックは様々なブランドが出していますので、一発で「あ、無印発見!」と特定できるのは無印サイドの人間ぐらいです。

シンプルすぎるが故に味気ないと言う印象も否めませんが、どんな服装にも合うこの汎用性の高さはかなりのメリットになりますね。

 

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僕が背負うとこんな感じです。(画質悪くてすみません。)

 

4.安い

この「肩軽PCリュック」、税込で¥2,990と激安でした。 先述したPCバックが¥15,000〜¥30,000程度だったので、それと比較するとすこぶるお求め安いですね。

 

5.意外と大容量

意外と荷物がたくさん入ります。 PCはもちろんのこと書類や本を入れても余裕があり、化粧ポーチや飲み物を入れてもパンパンにはなりません。

先ほどもお見せしたこちらの荷物ですが、

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この「肩軽PCリュック」に全てしっかりと入りました。

IMG_2512-2 普段はこれに水筒や折り畳み傘を入れていますが、スペースには余裕ができます。

夜から寒くなりそうな日に薄手の上着を詰め込んで出かけましたが、ちょっとパンパンに見えるくらいで入りきらないと言うことはありませんでした。

 

これらのことから、この「肩軽PCリュック」がかなりのコストパフォーマンスを実現していて、その上機能性も考慮された優秀なバックであることはお分かりいただけたと思います。

さて、僕は無印良品をこよなく愛しているのですが、一人のお客様としてこのバックのデメリットについても指摘しなければなりません。 全ては今後の無印良品様のさらなる躍進を願って...。(笑)

 

 

「肩軽PCリュック」のデメリット

 

1.サイドとフロントのポケットが△

この「肩軽PCリュック」には両サイドにポケットが1つずつ、全面に大きなポケットが一つ、それから先述の通り背中側に便利なポケットが1つついています。 さてこのサイドのポケットですが、ここの水筒やペットボトルなどを入れる方にはすごく便利だと思うのですが、このポケットを搭載したことによってこのバックがかなり大きく見えてしまいます。 中にはこのポケットを一切使わない方もいると思いますので、そのような方にとってこのポケットはこのバックを野暮ったく見せる要素の一つになってしまいますね。 フロントの大きめのポケットもこのバックのミニマルさを損なう一つの要因です。

とはいえ僕はサイドのポケットにスマホを入れて、自分のズボンのポケットには何も入れない、といったスタイルを実現できているので助かっています。 ただ、デザイン的には微妙ですね。

 

2.PCポケットが心もとない

PCポケットは、正直なところ他のバックにかなり劣っています。 背中側にも中身の方にもクッションがついているためPCを安全に持ち歩ける、というのが無印良品のい言い分ですが、やはりもう少し過保護なぐらいに守ってほしいものです。

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決して中のPCが傷ついてしまうほどではないので問題ないですが、ちょっと気持ちの上では不安にです。

先日、渋谷のLoftに”incase”のPCバックを見に行きましたが、やはりこちらはApple公認ということもありPCポケットがかなりしっかりしていました。

僕はincaseを「PCポケット界のモンスターペアレンツ」と認定します。

 

3.背中がムレる

もしかするとこれはこのバックの大きな欠点かもしれません。 背中がムレます。 というのも、こ「肩軽PCリュック」の背中の部分はごく普通の平面になっていて、ここが背中と密着するため、夏場はかなり汗をかきます。 同様に肩の部分も密着しているため、こちらもムレます。

高機能なバックは背中の部分に空気が流れるように設計されており、長時間背負っていてもムレないことが特徴の一つです。 その点についてもし僕がこの「肩軽PCリュック」だったとしたら、「そこまで求めるならあと1万円上乗せしろや」と消費者に訴えたいところですね。

 

4.背中のポケットが微妙に...

さて、先ほどこのバックのメリットとして「背中のポケットが便利やで!」ということを述べましたが、実は欠点があります。

このポケット、独立したものではなく、PC収納部分と繋がっているのです!

どういうことかというと、背中のポケットのチャックを開けるとPCを入れている部分に繋がっているため、ポケットに手を入れるとあら不思議、MacBookを触ることができるんです。

 

あ、どーも.png

 

僕はバッグを使った初日に、肩に羽が生えたかのような気持ちで出かけたのですが、改札の前でこの事実を知り、シンプルに

「なぬ!?」

と思いました。

もちろんPC収納部分と繋がっていても、そこにパスケースを入れておけば問題なく使えるのですが、パスケースとPCが直に触れている状況になります。 う〜ん、そこは独立していて欲しかった。

 

 

無印良品の底力を見た

さて、ここまででこの「肩軽PCリュック」、正式名称「肩の負担を軽くするPCポケット付リュック」のメリットもデメリットもご理解いただけたと思います。 で、結局のところ、こういった客観的な情報ではなく使っている個人の意見の方が参考になるかと思いますので、はっきりと申し上げておきますと、

非常に満足しております。

前提としてコストパフォーマンスが高いという点はこの「肩の負担を軽くするPCポケット付リュック」最大の特徴ではありますが、それを抜きにしても、僕はとても満足しています。 元々は「その場しのぎ」としてのバックでしたが、今では今後もずっと使っていこうとしています。

正直なところ、僕が過去に高性能なPCバックを愛用して入れば、このバックに対して

「安かろう、悪かろう」

などという暴言も吐けたかも知れません。

しかし、僕のノマドワーカーとしての人生において彼は、肩の負担を減らしてくれて、スマートな改札の通過を実現し、さらにそれらをミニマルなデザインをもって提供してくれているわけでありまして、大変感謝しているのであります。

僕はこの「肩の負担を軽くするPCポケット付リュック」をデザイナーをはじめとする多くのノマドワーカーたち、とりわけミニマルな思考を持つ方々に強くお勧めします。

僕はこの場で、はっきりと申し上げましょう。

他の有名なPCバックを買えば僕が述べた以上のメリットを得られることは当然ですが、 シンプルさを極めたこの無印良品の「肩の負担を軽くするPCポケット付リュック」がもたらしてくれる価値もそれに負けないぐらい大きいと。

いつか無印良品様からデザインの案件でも来ないものかと期待しながら、そう思う次第であります。