オギノート

「オギノート」は、シンプルなモノ・コトを中心に、フリーのデザイナーである小木が買ったものや考えたことを発信するWebメディアです。 小木が日々取り組んでいるデザインについて、PCやその周辺ガジェットについて、最近読んだ面白い本について、小木が目指していきたいミニマルなファッションと暮らしについてなど、様々なジャンルの記事を独特の視点と語り口で綴っています。

【考えたコト】世界は今、時代が変わる過渡期にある。

女性が活躍する社会へ

女性の社会進出が目標として掲げられてから数十年の月日が経った。実際に日本では女性が社会で活躍できるような下地(往々にしてこれは会社の中での働き方改革が中心となっている)が整ってきているし、多くの女性が社会で活躍するようになった。会社の中では経営層の数十%に女性を起用したり、政府では内閣を構成する大臣に女性を数名起用するように定められたりもした。僕個人としては、このような対策は本質的ではないような気がするのだが、まずは形から、それを変えていくことで本質的な部分も変わっていくのは間違いない。
このムーブメントと同時に、男尊女卑のような古い考えを持った人間は、それが明るみに出たときに厳しく非難される風潮が高まった。最近でも、多様性を尊重するGoogleにおいてとある社員が女性軽視的な表現を文書で使用した際には、Googleはその社員に対して非常に重い処分を行った。これは日本以外の例だが、大臣が女性軽視を解釈できるような発言をして辞任に追い込まれるということは、もはや珍しいことではなくなってきた。

世界が敏感になっている

もちろん、これはとても良い流れだ。実際にこの流れによって多くの女性が活躍できる機会を得たし、男性と同等に見られなかったこれまでの風潮は、すでに失われつつある。
一方、僕がこの流れに対して思うのは、今、あまりに世界が敏感になっているということである。今の状態は、男性が女性軽視と受け取られないように日々戦々恐々としていて、女性は男性が自分たちを軽視するような発言をしないか常に周りを警戒し、そういった発言をしようものなら、晒し者にして全員で非難してやろうと意気込んでいる状況に見える。かなり、風刺的な表現で例え話をしてしまったが、男性からしてみれば、今の時代は相当気を遣って、慎重に自身の言動を考えなければならない気がしている。そもそも、男尊女卑の考えがなく、過去に女性が虐げられていた状況を知らない僕から見ると、これはすごく過敏な状況に見える。

「あたりまえ」に向かう社会

しかし、主観的な視点を捨て、客観的にこの問題を捉えたとき、やはり今の状況は正しいのだという考えに至る。先述のように、僕個人としては世界中が男女の問題について敏感になっている印象を受けるのだが、その状態を経て価値観が変わっていくのも確かだ。最終的な僕の考えはこうだ。
「今、世界は女性よりも男性が偉いという古い考えから、男女の差は無いという考えに移行する過渡期にある。そこでは、人々は一時的にその問題に対して敏感にならざるを得ない。」
きっといつだって人々の価値観が変わるときは、様々な争いが起こり、ある一つの価値観に統一され、その価値観に合わないものが排除され、やがてその価値観が当たり前のものとして定着する、というプロセスを経ていくんだと思う。今はその過渡期にあって、多くの人が新たな価値観に合わないものに敏感になっている時だ。今のこのムーブメントは、時代が変わって新たな価値観が根付くために必要な流れなんだと思う。
今は時代の過渡期にある。つまり今は、新しい価値観が完全に根付いているわけじゃないということだ。やがて、すべての人の意識の中に女性軽視に受け取られないように注意を払うような考えは無くなっていくだろう。そうやって、誰もが新たな価値観を意識することもなくなった時こそ、男女間に差などないという価値観が、社会の中で「あたりまえ」になった瞬間なのだと思う。

【考えたコト】アートとデザインの違い

例えば、あなたが美術館に行って絵画を見たなら、あなたは間違いなくそれを「アート」と呼ぶだろう。例えば、あなたがとても美しいWebサイトを見たなら、あなたは間違いなくそれを「デザイン」と呼ぶだろう。では、ある日入ったカフェで、見たこともない形のグラスが出てきたら、それはアートだろうか、それともデザインだろうか?奇抜な形の机や椅子は?街を歩く若者の奇抜な髪型は?
私たちはそれがアートであるか、デザインであるかをそう簡単には答えられない。それもそのはずだ。両者の間に、明確な堺が無いからだ。もちろん、体感的に双方の違いを感じている人は多いだろう。アートと聞けば美術館にあるような絵画や彫刻をイメージするように、それは著名な画家や芸術家が作成し、日常と懸け離れたところに存在するものだと考える。デザインと聞けばWebサイトや服・鞄をイメージするように、それはデザイナーと呼ばれる職業の人たちが作成し、日常の中に溶け込んでいるものだと考える。その認識は決して間違っていない。先述のように、両者の間に明確な境界は無いから、自分が思う定義でそれぞれを認識すれば良い。
しかし、ここで僕は一つの疑問を提起する。果たして、必ずしも「アート」は美術館などの日常と懸け離れたところにのみ存在しているのだろうか?そして、「デザイン」は日常の中に存在しているもののみを指すのだろうか?

奇妙な椅子の問題

では、ここで日常の中に溶け込んだアートの問題(僕が勝手に考えたものだ)を持ち出してみよう。
あなたが入ったカフェに、とても奇妙な形をした椅子がたくさんあるとする。椅子であると認識できるわけだからかろうじて座る部分は残っているのだが、椅子が持つ4本の脚は複雑に絡み合い、美しい模様を作り出している。さらに、重要な座る部分はなぜか水平ではなく、微妙に傾いていて実際に座れるか定かでは無い。ただし、それは平然とホテルのロビーに何十脚も配置されている。
これは、アートか、それともデザインか?
置かれている場所はなんの変哲も無いカフェ、日常的に使うような店だ。そうだったとしても、これをアートと捉えることは可能だろう。同時にデザインだと認識することも可能だ。結局のところ、これらを定義することは非常に難しく、不可能と言っても良いくらいなのだが、この椅子がアートかデザインかという問題に対して僕が考える定義で答えを述べるのであれば、「場合による」となる。
意地悪問題のようになってしまったことを許していただきたいのだが、結局これは作者の考え、捉え方によってどちらにもなり得るということなのである。私たちがどのように認識するか、ではなく、作者がどのように考えているか、である。
前置きが長くなったが、ここで僕が考えているアートとデザインの定義を述べよう。それは、端的に表現するのであれば、
「アートは主観的で目的が無いもの、デザインは客観的で目的を持つもの」
となる。では、この定義が意味するところについて述べていこう。

アートは主観的

まず、「アートは主観的で目的が無いもの」についてだが、これはアートは作者の内側にある感情や考えをあらゆる方法で表現したものであり、原則としてそれを客観的に捉えて評価することは無い、ということを表している。例えばこういう状況を考えてみよう。あるアーティストが自分の心の中にあるモヤモヤとした感情を、絵画という媒体で表現した。それは白いキャンバスの上に黒い絵の具が何重にも塗り重ねられたものだった。この時、アーティストは完成した作品を見て、見た者に自分のモヤモヤとした感情がこの絵を通して的確に伝わるか、伝わりにくいのであればこの黒く塗られた絵がドロドロとした液体を表現しているということを明示すべきか、などということは考えない。原則としてアーティストはその作品を主観的に作成する。そして、表現したいものはあれど、それが的確に伝わることに主眼を置かない。アーティストは常に「表現者」であり、自分たちを表現することを重要視する。この考えを基にすれば、そもそもアートを見て、それが何であるか、何を表現しているかということを考察するのは少しズレている。その行為はアートを楽しむ上で重要ではあるが、最善の方法では無い。

デザインは客観的

「デザインは客観的で目的を持つもの」についてだが、これはデザインは作者が表現したいと思ったものを具現化したものではなく「表現すべきもの」を形にしたもの、ということを表している。この差は小さいようでかなり大きい。重要なのはデザイナーの意志(本当に深い部分にある根源的な思い)を表現したものでは無いということだ。現代においてデザイナーの多くは、企業や個人からデザインの案件を受けて仕事をしているため、本来デザイナーはその企業が伝えたいことを的確に形にすることを求められる。多少そこに、それぞれのデザイナーの工夫が加わるが、本質的に表現すべきは自分の意志ではなくクライアントの意志だ。そしてその意志とは、決してアーティスティックなものではなく、マーケティングを目的としたものである。一方、自分でブランドを持つデザイナーも数多くいる。そういったデザイナーは限りなくアーティストに近いデザイナーであると言える。そこから生まれる商品には少なからずデザイナーの本当に表現したい意志が含まれているからだ。ただし、この場合もデザイナーはその商品に対して「売る」という明確な目的を持っているし、そのデザインを客観的に評価することを求められるので「アート」ではなく「デザイン」であると定義される。

アートとデザインに「恋」をする

この定義は決して普遍的なものではなく、僕がアートに触れる中で考えた定義でしか無い。よって、アートとデザインの違いについては様々な意見が存在していると考えられる。さらに、僕が考える定義で全ての「美しいもの」を、アートとデザインのどちらかに振り分けられるわけではない。もしかしたら、世界にはアートとデザインの要素をちょうど半分ずつ含んだ、判断不可能な作品が存在するかもしれない。
本記事において僕は、決して自分の定義をあなたに押し付けたいわけではない。目的は他にある。もし、僕が考える定義に共感してくれたのなら、あなたは今日から、何か「美しいもの」を見るたびに、その作者の頭の中を知ろうと努力するはずだ。それがどのようにして作られたのか。作者はアーティストであるのか、それともデザイナーであるのか。それがそこに存在している理由は何か、そもそも理由などありはしないのか。その状況こそが本記事を通して僕が実現したい状況であり、作り手に思いを馳せる「恋」のような素晴らしい状況である。
あなたがこれから日常の中にある様々なものに「恋」をすることを願ってやまない。

一人暮らしの部屋をカフェ風に変える!”多灯照明”を使って落ち着いた印象に

 部屋を「カフェ風」にしたい!

みなさんは部屋にいる時間って長い方ですか?それとも、短い方ですか?
授業や仕事がないときにはずっと部屋にいる人もいるでしょうし、中には自分の部屋を寝室としてしか使っていない人もいるでしょう。
後者は、帰って来たら寝るだけで、それ以外は部屋にいない人ですね。
僕は結構部屋にいる時間が長いです。
授業やバイト、その他の活動予定がないときは、近場のカフェか部屋にいます。
僕のように部屋にいる時間が長い人は、多くの時間を過ごす部屋を素敵に変えたいものですよね。
こういった話をすると多くの方が、「カフェ風」な部屋にしたいと言います。
なぜカフェなのか?
おそらく、カフェという空間の居心地の良さを求めてのことでしょう。
素敵なカフェは時間がゆったりと流れるようで、居心地が良いですもんね。
中にはMacbookユーザーのみが入店を許された「スターバ◯クス」なる騒がしい店もありますが...。
彼らのエンターキーを快活にクリックする姿は、さながら、百人一首のようです。
さて、今回は「カフェ風」な部屋に近づくために、また、部屋にいる時間をより良くするために、「多灯照明」について考えてみましょう。

そもそも、多灯照明とは?

一般的な部屋というのは一軒家も含め、一室に対して照明は1つでしょう。
多くの場合、部屋の天井にシーリングライトが付いていて、その1つの光源のみで室内の明るさを保っていると思います。
これに対し、多灯照明は複数の光源を用いて部屋の明るさを保つことを言います。
イメージは以下の通りです。
↓ 一灯照明スタイル
4fc4667d386067658ec9c3768e1106c0_s ↓ 多灯照明スタイル
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イラストで表すと以下のようになります。
  [gallery ids="794,795" type="rectangular"]
 左が一灯照明、右が多灯照明ですね。
図では、若干ベッドが物理法則を無視していますが、不問としましょう。
また、「間接照明」という言葉をよく聞くと思いますが、これは"光源または照明器具から放射された光のほとんど(90%以上)が天井や壁面を照らして、その反射光が床面や作業面を明るくする照明"のことを言います。

なぜ、多灯照明が良いのか?

光源1つで部屋の明るさを保とうとすると、室内の光勾配が均一になります。
つまり、部屋のどこにいても常に同じ明るさという状況になります。
一方、多灯照明では、それぞれの光源に近づくほど明るい状況になるため、部屋の中で明るさがまばらになります。
これを調整することによって部屋の中を、利用シーンごとに明るさを分けることができます。
例えば、作業スペースはある程度の光が必要ですが、リラックスするスペースはあまり光が当たらない方が良いですよね。
このように一つの部屋の中のスペースを用途によって分けることができるのが多灯照明のメリットですね。
その時によってそれぞれの照明のON・OFFを切り替えれば、部屋の雰囲気を変えることもできます。

さあ、実践してみよう!

僕のデスク回りにフロアライトと小型のライトを設置して、一灯照明の場合と多灯照明の場合の印象を比較してみました。

↓ 一灯照明(シーリングライト

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↓ 多灯照明(フロアライト+卓上ライト)

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いかがでしょうか?

実は僕もMacbookユーザーだったということは、ここでは置いておきましょう。

シーリングライトが白色光であるのに対して、多灯照明のライトが電球色なのでだいぶ雰囲気が違いますが、明かりが分散することによる印象の違いは理解していただけたでしょうか?

ただ明るい室内というわけではなく、程よく暗くて隠れ家みたいな印象になりますね。

もちろん、多灯照明であっても一枚目と同じくらい明るくすることはできます。

僕は室内を隠れ家のような印象にしたいので、このような明かりを採用していますが、選ぶ照明によってその雰囲気はいくらでも変えることができます。

皆さんも、一人暮らしの部屋の照明について、考えてみてはいかがでしょうか?

窯で焼いた靴!?ミニマルで美しい”SHOES LIKE POTTERY”でシンプルにカッコ良くなってみた!

毎日履いている靴。

やっぱり毎日使うものだから、良いものであってほしいですよね。

ですが、靴を買う時って結構迷います。

どの店で買うか?

どのブランドの靴を買うか?

そして多くの場合、ABC Martなどの大型の店舗などで探すことになるのではないでしょうか?

そこで取り扱っている商品は基本的にブランドが固定されてなおかつ有名どころが多いので商品を選びやすいという利点がありますが、もしかするとそれは、あなたの選択肢を狭めていることになっているかもしれません。

僕はできることならば、あまり知られていないマイナーなブランドの質の高い商品を買いたいと、いつも思っています。 やはり、「誰かと同じ」よりは「みんなと違う」ことを求めてしまいます。

今回は靴選びで悩む方々に、そして「誰かと同じ」ではないミニマルな靴を求める方々に、僕が発見したクールな靴を紹介したいと思います!

かねてより、僕は新しい靴を購入したいと思っていました。

理由は2つ、

  1. 半年以上靴を買っておらず、ずっと使っている靴が傷んできている。
  2. 持っている靴が革靴とスエードのシューズなので、夏の服装に合わせづらい。

そこで、僕が今回買う靴に求める条件を洗い出してみました。 ざっと以下の4点です。

  1. カラーは黒でひも付きのスニーカーであること
  2. 日本製であること
  3. 履きやすく、歩きやすいこと
  4. 価格が15000円以下であること

ちょっと細かいですが、カラーは黒です。絶対。 これは僕のファッションの中で靴が黒でなければ都合が悪い(そうでなければ落ち着かないほど、僕の私服は白と黒で統一されている)からです。 そしてソールまで全部が真っ黒であればなお良し、といった感じです。

日本製というのは僕のこだわりです。 最終的には身につけるもの全てがmade in Japanになっていることが僕の理想です。

価格については、僕の予算の都合上15000円以下にしました。 それ以上出したら、僕の銀行口座が爆発してしまいます。

”やきものみたいな靴”「SHOES LIKE POTTERY」

先ほどの4つの基準を基に調べた結果、こちらのブランドが候補に上がりました!

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(SHOES LIKE POTTERY公式サイトより)

SHOES LIKE POTTERYというブランドのスニーカーです。 うーん、シンプルで非常にクールですね。

potteryは、英語で「焼物、陶器」という意味。

SHOES LIKE POTTERYは"やきものみたいな靴"という意味だそうです。

その名の通り、これらの靴は最終工程で「窯」に入れて仕上げるそうで、そうすることでソールがしなやかになったり、美しいシルエットを維持できるそうです。

そしてこちらの靴はもちろんmade in Japan。福岡県の久留米市で作られているそうです。

表参道の小さくて居心地の良いお店「va-va」

さて、僕はこのスニーカーを手に入れるためにお店を探しました。

最終的に行くことに決めたのは表参道にお店を構える「va-va」です。

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(引用:va-va公式サイト)

最終的に行くことに決めたのは表参道にお店を構える「va-va」です。

表参道から人通りの少ない路地に入りしばらく行くと、住宅地の中にポツリとあります。

「フラフラと歩いていたらたまたま見つけちゃった!」ということは起こり得ないくらい奥地にあります。

店内に入るといきなり、SHOES LIKE POTTERYのスニーカーが!

さらに奥には素敵なシャツや陶器のお皿、グラスなどが販売されていました。

雰囲気がすごく良かったです。

また、だいぶ人通りの少ない通りにあるので、店内も周りも静かでゆっくりと商品を見ることができます。

僕としては、こういった居心地の良い店こそ良い店だと考えています。

ガヤガヤしていて落ち着いて商品を見ることのできないお店はちょっと嫌ですね。

さて、店内には事前にサイトで見たものとは異なるモデルのスニーカーあったので、色々履いてみました。

その中で一番クールだったスニーカーを購入することにしました!

スニーカーとご対面

そして、帰宅。

帰ってくるやいなや、早速開封する準備を始めます。

やっぱり良いものを買ったあとのこのワクワク感はいいですよね。

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↑ さて、開けますよ!

こちらがva-vaで入れてもらった袋です。

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↑ 開けると、SHOES LIKE POTTERYの箱が!

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↑ こちらが僕の買ったスニーカーです!!

自分の部屋で撮影しているので、なんともいえない素人感が出ていますが、素敵ですね。

まず、サイトで見たモデルは9180円だったのですが、こちらはなんと12900円!!

もともとサイトで見て買おうと思っていたモデルは、ソールが白のものでした。 しかし、実際に店内に入ってみると、ソールまで真っ白の超ミニマルなデザインのスニーカーを発見!

まあ、もともと15000円ぐらいは出しても良いと思っていたので、ここは最高にミニマルなモデルにグレードアップしてみました。

SHOES LIKE POTTERY 実際の履き心地は?

さて、このSHOES LIKE POTTERYを履いて数週間が経ちました。 実際このスニーカーの履き心地や見た目はどうだったのでしょうか。

一言で言うならば、「最高」

二言で言うならば、「マジで、最高」

まず、先述の通りこの靴は最終工程で釜に入れて仕上げているため、「履き心地は最高だよ!」と言うのがメーカーの主張ですが、これに関しては納得です。

SHOES LIKE POTTERYと似た形状のスニーカーとして、「C◯NVERS」(メーカーへの配慮として、正式な名前は伏せてあります。そこらへんは、大人なので。)を挙げてしまいますが、はき心地と言った点では、かなりの差があります。

表現するのは難しいですが、「ふんわり歩ける」といった印象です。 地面との接触が緩やかで、足の裏が痛くならないのです。 こういった感想って、もう少しスポーティーなスニーカーではよく聞きますが、こういったシンプルでスポーツ感のないスニーカーで実現できるのは、やはり技術の賜物です。

デザインに関してはもともと想定していた通り、本当にミニマルですね。 足元のボリュームが抑えられるので、すっきりとした印象になります。

非常にシンプルなので、「あ、素敵な靴!」といった感じで注目されることはないと思いますが、見る人が見ればわかる。 フォルムが洗練されています。

ちなみに僕は、着る服がほとんど白か黒なので、いつものファッションに合わせやすくて気に入っています。 今後も大事にこの素敵なスニーカーを使っていこうと思います!

最後に、皆さんのミニマルなファッションの参考になるように、僕の最強の画力をもって普段のスタイルを図示すると、

俺カッコ.png

こんな感じです。

だいたいいつもこんな感じの白黒で生きてます。 一応本物の僕はこんな風に腕が折れ曲がっていないので、安心してください。


<参考リンク>

SHOES LIKE POTTERY公式サイト http://www.shoeslikepottery.com

va-va公式サイト http://www.va-va.jp/VA-VA_WEBSITE.html

持って出かけたくなる!この夏オススメのオシャレでかわいい水筒3選!

夏到来!これからの時期に必要なものといえば?

最近暑くなってきましたね。

もう、夏到来という感じでしょうか?

暑くなってくると出費がかさむものと言えば、そう、ドリンクですね!

みなさんも夏に何本もペットボトルの飲み物を買った経験、あるんじゃないでしょうか?

でも、これって凄く無駄な気がします。

お茶なんかは家で入れればほとんど無料だし、天然水を買って飲むくらいなら綺麗な水道水で充分です。仮に「あたしは、綾鷹じゃなきゃやだ!」だの、「水道水なんて飲めないザマス。私は天然水しか飲まないザマス。」という方々がいるのであれば、2リットルのペットボトル買って家で分けてくればいいですよね。

その方がコストもかからなくて済むし、何より、ペットボトルのゴミを削減できます。

それらを実現するために必要なのが、そう、水筒です。

これから到来する夏に備え、毎日ペットボトルのドリンクに出費したくない人には水筒がオススメです。

本日は今話題の水筒を取り上げ、あなたがこの夏買うべき水筒を探してみましょう!

水筒を選ぶ時に注目すべきポイント4つ

とはいえ、水筒を選ぶ時にはどのような点に注目して選べば良いのでしょうか?

今回は簡単に4つの項目にまとめてみました。

水筒を選ぶ際に注目すべきポイントは

・デザイン

・耐久性

・安全性

・価格

です。

耐久性は水筒本体の丈夫さ、安全性は内容物の漏れにくさのことです。

これら4項目のうちあなたが重要だと思うものに注目して、数ある水筒を見ていけば自ずと自分に合った水筒が見つかるはずです。

では、これから今話題の水筒をご紹介し、それぞれの良いところと悪いところをまとめてみます。

みなさんもそれを参考に自分にぴったりの水筒を探してみてください!

では、注目の水筒を見てみましょう!

女子人気No.1!?【S'well bottle】

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(出典:S'well bottle公式インスタグラム)

[Good Point]デザインと機能性が抜群

まず、デザインが素晴らしいです。

ペットボトルのような自然なデザインは、これまでの水筒の「オバハン臭さ」を払拭していますね。

また、カラーバリエーションも豊富です。

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(出典:S'well bottle公式インスタグラム

僕が個人的に素敵だと思ったのは、木目調のデザインのボトルです。

他にもマーブル模様やマットな質感のデザインなど、種類は様々でオシャレさは他のプロダクトの追随を許さないレベルです。

男性向けのデザインも女性向けのデザインもあるので、非常に使いやすいです。

さらに、S'wellは保温性も完璧!

デザインと機能性はピカイチですね。

[Bad Point]欠点は、値段と重さ

しかし、S'well bottleは値段が高額です。

もっともシンプルなデザインの500mlボトルで、価格は7000円台!

デザインと機能性がよく、長く愛用できるのは良いと思いますが、ちょっと高すぎですね。

あとは、重さ。こちらは約500gです。

この重さ、大したことないと思う方もいるかと思いますが、500ml満杯に水を入れた場合は合計で1kgです。

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人とは違うボトルで差をつけたい人にオススメ!

デザインと機能性共にトップクラスのS'well bottleですが、それと引き換えに価格と重さに欠点を抱えています。

ただ、重さもそこまで気にならず、一生モノの水筒を購入したいという方であれば、S'well bottleは確実にそのニーズを満たしてくれます。

学校や職場でこんな水筒を出せば、周りの注目を集めること請け合いですね!

モテ女子必須の可愛さ!【mosh!】

mosh!は"Bottle +!  ボトルに驚きを!"というコンセプトに基づいて作られた水筒です。

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(引用:mosh!公式facebookより)

[Good Point]機能性も文句なしで水筒とは思えない可愛さ

まず、デザインは全体的に女の子らしくてかわいい印象です。

メタリックなカラーもありますが、やんわりとしたパステルカラーのボトルが人気のようです。

牛乳瓶のようにも見えるデザインとカラーが相まってとても優しい印象です。

mosh!はデザインだけでなく、保温性にも優れており、ホットであれば12時間持ち運んでも60度以上を、アイスの場合は12時間持ち運んでも11度以下をキープできるそうです。

重さに関しては、容量450mlのサイズで230gとかなり軽量です。

これならたっぷりドリンクを入れて持ち運んでも、鞄が重くなる心配はありませんね。

値段はAmazonで2000円しないくらいでかなりリーズナブル!

ちなみに、淡いカラーではなく、メタリックなカラーもあります。

[Bad Point]女の子向けです

かわいいデザインでやんわりとした印象を与えるボトルのため、恐らくは女性をターゲットにしたものだと思います。

僕はこれを男性がつかていてもかわいいと思いますが、抵抗がある方も多いかもしれません。

ですが、この点もそれほど大きな欠点とは言えないですね。

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持ち物もかわいくまとめたい人にオススメ!

総合的に見るとかなりオススメです。

デザインと機能性を兼ね備えながら、価格はリーズナブル。

欠点として考えられる部分もほとんどなく、私たちのニーズにぴったりと当てはまるボトルかもしれません。

とにかくデザインが女の子っぽくてかわいいので、これを使えば女子力が上がって気になるあの人のハートをわしづかみにできますね!!

シンプルに可愛く!【klean kanteen】

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(引用:klean kanteen公式ホームページ)

[Good Point]清潔感のあるシンプルなデザイン

デザインはかなり良いです。

シンプル・イズ・ベスト。この装飾の少なさがミニマルな印象を与えていて素敵です。

ボトルのキャップ上部には竹で装飾がついていて、これがこのボトルのアクセントになっています。

シンプルなデザインながらどこか目を引く魅力があり、全体的にクリーンな印象を受けます。

そして、このボトルの最大の特徴はその重さです。

容量532mlの場合、全体の重さは、なんと145g!!

水をフルで入れた場合には532+145=677gとなります。

現在多くのオシャレな水筒が発売されていますが、ここまでの軽さを実現できたものは他にはないでしょう。

まさに、中のドリンクを空気に包んでそのまま運んでいるようなレベルの軽さです。

さらに、お値段は4000円しないくらいと決して高くない価格です。

[Bad Point]保温性重視の方は注意!

このボトルの最大の欠点は、保温性が皆無に等しいということです。

冷たい飲み物を入れると結露し、暖かい飲み物はすぐに冷めてしまいます。

そもそもこのボトルは、かなり高温の飲み物を入れてはいけないことになっています。

保温性という機能をなくしたボトルなので、ドリンクを常温で持ち運びたい人向けです。

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シンプルなオシャレさんにオススメ!

最低限保温性がなければ困るという方には向かないボトルです。

ですが、常温で飲み物を持ち歩きたい人にとっては、デザインがよく非常に軽量なボトルなのでオススメです。

シンプルでオシャレな水筒を求めている人は是非!

あなたにぴったりのボトルを見つけよう!

さて、これまでこの夏イチオシの水筒を紹介してきました。

そんな中でこの夏を乗り切るために僕が購入したものは、

klean kanteenのボトルです!

そもそも、僕は冷たい飲み物を飲むと胃がおかしくなるので、ドリンクは常温で持ち運びたい人です。

そのため、klean kanteenの最大の欠点である保温性は問題ありませんでした。

それに、S'well bottleの価格に比べてklean kanteenは半分の値段で、重さに至っては、3分の1以下です!

常に持ち歩くことを考えるとやはり、カバンの中身は最小限の重さに抑えたいところです。

そこでこの重量の水筒が使えるのは非常に良いですね。

mosh!も悩みどころでしたが、デザインが女の子っぽいこと、それ以外のモデルのデザインよりもklean kanteenが優れていることなどを考慮して選びました。

僕は実際に一ヶ月程度使いましたが、液漏れは一度もありませんでした。

耐久性も問題ありません。

何より、ペットボトルよりもデザインがかっこいいので嬉しいですね。

僕から見た唯一の欠点は、保温性がないためにドリンクを一度常温に戻して持つか、結露するのを覚悟して冷たいまま持つしかないという点です。

僕はボトルにドリンクを入れて数時間置いて常温にしてから持って行っています。

この点はちょっと面倒ですね。

本日は話題の水筒を紹介してきました。

今一度、紹介した水筒の特徴を4項目に沿って振り返ってみましょう。

 


S'well bottle

機能性とデザインでトップに君臨しているが、高額で重い。安全性は問題ない。 デザイン重視で保温性は必要なく、それほどコストをかけたくない人はklean kanteenが良いです。

mosh!

デザイン、機能性、安全性で問題がなく、これといった欠点もなく安い。

klean kanteen

安全性と価格は申し分なく、デザインはかなり良い。機能性に問題あり。


 

さて、この夏を乗り切る相棒は見つかったでしょうか?

持っているだけで気分が良くなって、思わず出かけたくなっちゃうような水筒って素敵ですよね。

あなたにピッタリの水筒を見つけて今年の夏は賢くリーズナブルに、オシャレに乗り切りましょう!

 

 

*本文中の価格は記事投稿時のAmazonでの価格を参考にしています。 価格が変更になる場合もあるのでご了承ください。

僕がこよなく愛する伊坂幸太郎の本について

本はいいですよね。 僕は普段からよく本を読んでいるのですが 中でも小説は格別です。 たった数百ページで僕たちを想像の世界に連れて行ってくれます。

最近ではその数百ページすらもたった1枚のタブレットの中に収まるようになってきて、読書はこれまで以上に簡単に楽しめるようになってきました。

僕は最近の電子書籍の台頭には肯定的です。 本は紙じゃないといけない!、とは思っていません。

ただ、読書がこれまで以上に簡単になった今、皮肉にも、僕たちは本を読まなくなってきました。

ここでネット社会についてうだうだと持論を展開するつもりはありません。 そもそも、ネットの情報と小説に泣いてある内容は全く違う種類のものです。

これまで以上に本を読まなくなった現代でも、素晴らしい作品はどんどん出てきています。

もしみなさんが最近本を読んでいないのであれば、ぜひこの機会に、短い物語でも良いので読んでもらいたいところです。 もちろん、タブレットスマホで読んでも良いと思います。

 

本を読んでいる人が好き

前置きが長くなりますが、僕は、本をたくさん読んでいる人が好きです。

よく、子供の頃に親や先生たちは「本をたくさん読むべきだ」と口々に言ったものですが、それはなぜでしょうか?

「くそまじめ」な意見を言うならば、語彙が増えるからとか文学の勉強のためになどがあげられるでしょうが、僕は圧倒的に「想像力のため」だと思っています。

誰かと面と向かって話していると、その人がどんな人物か分かってきますよね。

もちろん、その人の言葉遣いや態度、知識など具体的な部分からも判断できますが、やはり面と向かって話すとその人の人となりがなんとな〜く感じられてきます。

僕は初対面の人と少し話すと、その人の器量というか、どういう思考をしているかといったことがだいたいわかるのですが、 本をたくさん読んでいる人はなんとなく分かります。

僕が思うに、本をたくさん読んでいる人(もちろん、そうでなくても想像力が豊かな人はたくさんいます!)は話をしている時に、頭の上に大きな風船のようなものがあって、そこではいろんな知識や思いがぐちゃぐちゃとしているのだと思います。

そこからいろんなものが出てきて相手を楽しませてくれる。

ぜひ、そういった人になりたいものです。

 

伊坂幸太郎を語りたい

さて、やっと本題ですが、やはり現代でも本はたくさん読んで行こうぜ!ということで、マイフェイバリット小説家である「伊坂幸太郎」さんの作品を紹介したいと思います。

伊坂幸太郎は記事執筆時点では47歳、誰もが知る有名な小説家です。 多くの作品が映画化されたことでもその知名度を伸ばしているのではないでしょうか?

本屋さんに行って伊坂幸太郎の名前で作品を探せば、とても多くの作品が見つかります。 今でも年に数個の作品を発表しており、ファンを飽きさせない小説家です。

作風は一言で言えば「フレッシュ」でしょうか。 言葉の言い回しやストーリーに、僕は爽やかさを感じます。 非常に読みやすく、様々な作品や偉人の言葉などからの引用が多彩で、読者をクスリと笑わせる工夫も随所に散りばめられています。

 

ジャイロスコープ

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DATE:新潮文庫 2015年 302p

伊坂幸太郎は多くの短編小説集を書いています。

このジャイロスコープが最新のもので(たぶん)、他には、ラッシュライフ(2002)、フィッシュストーリー(2007)、終末のフール(2009)など多数あります。

それらをすべて僕は読んだのですが、僕としてはジャイロスコープが一番良かったですね。

そもそも、短編小説集なので、全体で評価するものではないかと思いますが、バランスが良くてこれが一番好きですね。

特に2番目に収録されている「ギア」というストーリーが好きですね。

これは結構ファンが多いみたいなのですが、謎の生物「セミンゴ」に追われるバスの中で繰り広げられる奇妙なやりとりが印象的な作品です。

しかも、この物語の最後の一行が印象的。

主人公は結局誰だったのか?「セミンゴ」は現実にいる生物なのか?そもそもこのストーリー自体が夢のようなものなのではないか?

このような疑問を読者に沸き起こす一文で、この物語をより奇妙で理解しがたいものにしている要因です。

あとは、5番目のストーリー「一人では無理がある」も個人的には好きですね。

サンタクロースは実在するのか?

実は、いたんですね。

この話はシュールでありながら夢に満ちていて、そのギャップがなんとも印象的な作品です。

 

短編小説集は一つ一つがすごく短いのでサクサク読めて楽しいです。

また、一つ一つの作品に個性があって、飽きることなく楽しむことができますよ!

 

 

【死神の精度 / 死神の浮力】

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DATE:文春文庫 2008年/2016年 345p/528p

これらの作品は設定がものすごく面白いです!

メインとなる登場人物は”死神”の「千葉」です。

この千葉はこれから死ぬ予定の人間の様子を監督して、死亡して良いかどうかの判断を下すんですね。

しかもこれは仕事としてやっていて、人間の社会と同じような会社のようなものに属していて、そこでの仕事としてやっているんです。

千葉は死亡する一週間前に対象の人間の近くに現れて、その人間に接触して判断をします。

この死神の”生態”が面白いんです。

死神に直接触れた人間はたちまち血の気が引いて卒倒してしまうため、死神たちは直接触れないように常に手袋をしています。

死神なので当然死ぬことはなく、「死神の浮力」では何度も人間であったら死んでいたような状況に陥りましたが、死神の千葉は平然と仕事を続けていました(笑)。

さらに、死神には感情の一切がありません。

そのため、人間たちとの会話はなんだか噛み合っておらず、それがまた死神の面白さを引き立てています。

「死神の精度」は結構古くて2008年の作品ですね。

こちらは短編小説集の形式をとっていて、全部で6つのストーリーで構成されています。

そして、物語を最後まで読むと「ああ、なるほどね!!」という感動があります。

この詳細は、ぜひ本書を読んで体感してみてくださいね!

「死神の浮力」は「死神の精度」から8年後に出された作品です。

この作品は短編小説集ではなく、読み切りの長編小説になっています。

本作でも、相変わらず千葉は感情を見せず淡々と仕事をしていくのですが、まさかのアクションシーンが満載でした。

「死神の精度」を読んだ方なら分かると思うのですが、死神の千葉は決してアクションシーンが似合うようなキャラクターではありません。

それが本作ではかなり積極的に行動をしており、後半ではかなり大規模なアクションシーンを見ることができます。

この点も本作の面白さの一つと言えるでしょうね。

 

 

【終末のフール】

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DATA:集英社文庫 2009年 382p

この作品は短編小説集なのですが、設定が秀逸です。

8年後に小惑星が衝突し地球が滅亡すると言われてから5年が過ぎた中で、残された3年を目の前に様々な人たちが生きていく様を描いた作品です。

終末を目の前にした人間はどのような行動に出るのか、残りの時間をどのように過ごすことが幸せなのか、それらがとてもリアルに表現されていて臨場感があります。

「死」を目の前にした人間たちというかなりシリアスな内容ながら、登場人物は個性に富んでいるのでサクサク読み進めることができます。

僕が一番好きなのは、本作の中に収録されている「鋼鉄のウール」です。

地球の滅亡を前にしてもただ淡々と練習に打ち込む”苗場”というボクサーが登場するのですが、この苗場は常に冷静でストイックな人物です。

無口だが、放つ言葉は自身と説得力に満ち溢れており、その眼光は鋭く、目を合わせた者を緊張させるほどです。

この苗場が非常にカッコ良いんです。

終末を目の前にしても自分を曲げずに強く生きる。

しかし、その強さというのも一般的な強さとは異なっていて、寡黙でストイックな苗場の持つものは”本当の強さ”のような気がします。

しかも、この苗場、実在するそうです!

モデルは筆者が取材をしたボクシングジムに在籍しているボクサーだそうです。

本作を全て読んだ後でも、この苗場という人物の印象が一番強く残っています。

 

まだまだ語りたい

さて、ここまでいくつかの作品を紹介してきましたが、僕はまだ満足できていません。 これ以外にも多くの作品を読んでおり、可能な限りその魅力を伝えていきたいと考えています。

今回の記事を読んでくださった方々が、伊坂幸太郎の作品に興味を持ってくれると嬉しいですし、それ以前に、もう一度本を読む良い機会になれば幸いです。

多分、第2弾をそのうち執筆すると思いますので、お楽しみに!

 

一人暮らしでも魚を食べたい!魚焼きグリルなしで魚料理を作ってみる!

 魚グリルを持たない一人暮らしよ!立ち上がれ!

ご存知の通り、僕は一人暮らしの大学生なのですが、たまには実家で食べたような和食が食べたくなります。
特に魚ですね。
僕は肉をあまり好きではなくて、魚の方が好きです。
そのため、外食の際にはよく魚を食べているのですが、やっぱり毎日の食卓で魚を食べたいものです。
しかし、僕の家のキッチンには、魚焼きグリルがありません!!
ずっとIH一台で生活をしているので、魚を焼くことができないんです!
一人暮らしで魚焼きグリルを所持しているのは結構リッチな方々だと思うので、それ以外の非リッチの方々、魚食べたい時はどうしていますか!?
ぜひ、教えてほしいです。
小木ハウスには魚焼きグリルはありませんが、グリル機能のついたオーブンレンジならあります。
そこで、ある日オーブンの魚焼き機能を使って魚料理を作ってみたのですが、これがなかなかおいしかったんです!!
そこで、今回は、
魚を食べたい日本の一人暮らし全員に捧げる「最強の魚レシピ」を紹介したいと思います。
いかに魚焼きグリルなしで魚を食べるか。
その謎に立ち向かい続けた男の末路をお楽しみください。
レシピは画像をふんだんに使ってわかりやすく説明したいと思います。
では、行きましょう!

一人暮らしでもできる魚料理「イサキのグリル ローズマリー風味」

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本日使用する食材はこちら!
アスパラが写っていますが、アスパラは途中で参加を辞退したので今回は使っていません。
魚は今回イサキ使いましたが、他にアジを使っても美味しく作れました。
あまりにも小型の魚では崩れてしまうので、中型の魚を選びましょう。
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まず、イサキのはらわたエラを取ります。
ちょっと気持ち悪いので、苦手な方は処理済みの魚を購入してください。
なかなか気持ち悪いですからね。
こんなところで気持ち悪がられるイサキの気持ちを考えると、非常に申し訳なくなってきます。
はらわたとエラがあった場所に塩を擦り込んで臭みを取り、ローズマリーを差し込みます。
イサキ全体に塩胡椒を振っておきます。
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玉ねぎは輪切りにしましょう。
新玉ねぎをオススメします。
すごく甘くて風味が良いですからね。
写真撮り忘れたのですが、ジャガイモは濡らせてからラップをして電子レンジに入れて蒸しました。
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フライパンにオリーブオイルをひき中火で加熱します。
スライスしたニンニクを入れて香りを移します。
この時、時間をかけすぎると今後の行程で焦げてしまうので気をつけましょう。
玉ねぎを入れて表面に焼き色をつけます。
焼き色がついたら他の皿に移しましょう。
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イサキを投入して表面に焼き色をつけたら、野菜と共にオーブン皿に盛ります。
再びオリーブオイルをかけて全体に塩胡椒を振ったら、200℃で20分焼きます。
*僕の家のオーブンは少し壊れていて火力が弱いので、40分くらい加熱しなければなりませんでした。
おそらく20分焼けば十分だと思うのですが、僕が実際に確かめることはできません。
ごめんなさい!!
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完成です。
どうでしょう。
「魚を食べたい!」というすべての魚焼きグリルなし一人暮らし民の願いを叶えるべく奮闘した、そんな男の末路です。
その男は、一人暮らしのレベルを超えた料理を作成してしまいました。
料理の一連の手順は上記の通り、非常に簡単です。
ですが、ここまで素敵な魚料理を作れるものなのですね。
もちろん、美味しかったです!
ローズマリーで臭みをとったので、魚の嫌な臭いは皆無でした。
ニンニクで味付けしたオリーブオイルと魚の相性は抜群です!
この料理の原価は約734円です。
内訳はこんな感じ。
  • イサキ(1尾)     488円
  • じゃがいも(中1玉)  65円
  • 玉ねぎ(中1玉)    86円
  • ニンニク(2かけ)   123円/3 = 41円
  • ローズマリー(2本)  108円/2 = 54円

total  734円

ニンニクは一房購入して大体6かけぐらいついていたため、ローズマリーも同様に買ったパックのうち半分を使用したので上記のような計算になっています。

また、オリーブオイル、塩コショウは計算に含めていません。原価計算できないです。

それらを加味しても、750円ぐらいでしょうか。

お安く美味しく作れました。

魚焼きグリルを持っていないけど魚を食べたくてどうしようもない人たち!

ぜひ魚大好きな男が奮闘した結果を参考に、魚のグリル料理を作成してみてはいかがでしょうか?

 

”本当に良いモノ”買ってますか?僕が何かを買う時の3つの条件

こんにちは、小木です。

あなたが買っているモノって、”本当に良いモノ”ですか?

僕たちは生きている中で様々なものを買っていますよね。

今着ている服や、昨日食べたご飯もそう。いつも使っているカバンや靴、喉が渇いて自動販売機で買ったドリンクもそうです。

僕たちが自由に使うことのできるそれらは、結局僕たちがお金を払って手に入れたものです。

そして、僕たちは常にそれらを選択しながら生きているのです。

一日を通して様々なことにお金を使って生きているわけですが、僕たちは限られたお金で生きていくしかありません。

そのため、常にその選択には注意を払っていなければならないと考えています。

そこで、僕が普段ものを買う時にどのような基準に基づいて選択をしているか、ということについてみなさんにお話ししたいと思いました。

今回は、洋服や道具などのプロダクトに限ってお話しをします。

ただ、基本的には僕はその価値観に基づいて行動をしているので、どのようなモノを買う時の選択にも共通しているのではないかなと思います。

 

僕が何かを買う3つの条件

では早速、僕がものを買う時に考えていることを大きく3つに分けてお話しします。

その3つの考えはこちらです。

  1. これは、5年後も使えるか?
  2. 質は、どこまで保証されているのか?
  3. この価格以上を払ってでも、買いたいと思えるか?

では、それぞれについてお話ししていきましょう。

 

①これは、5年後も使えるか?

いちいちこんなことを考えてものを買っている人は少ないと思いますが、これが僕の価値基準の根幹となっている考えです。

僕にとって最も悔しいことは、頑張って選んで高いお金を払って買ったものが、すぐに使えなくなってしまうことです。

これについて僕の実体験をお話ししますね。

僕が大学2年生の頃、某大手アパレルブランド、「nan◯・univers」で素敵な白いシャツを買いました。

大学に入って1年が過ぎていましたが、原宿や渋谷といったオシャレタウンを歩くのはまだ少し恥ずかしくて、少し高級なお店に入るとなるともうガチガチに緊張していて、やっとの思いでそのお店に入りました。

店内で洋服を物色していたのですが、素敵な白シャツに出会いました。

ツルツルな表面ではなく、少し毛羽立ったような印象で、それが白シャツを少しカジュアルに見せていて、一目惚れしました。

お値段、8000円(くらいだったかな)。

翌日から着て大学に行きました。

しかし、その2ヶ月後くらいから表面に毛玉が目立つようになりました。

さらに1ヶ月後、そのシャツの表面にはホコリのごとく毛玉がつくようになり、結局3ヶ月程度で着なくなってしまいました。

 

これに関しては、小木の管理が悪かったなどの原因も考えられますが、質もそれほど良いものではありませんでした。素材も綿100%ではなくポリエステルが入っていましたね。あとは、made in China。チャイナを非難するつもりはありませんが、基本的には裁縫が甘かったりしますね。

この時僕は、この服が何年か先にも着れるかどうかを考えていませんでした。

それもそうですね、この服を選んだのは、一目惚れだったのですから。

 

結局、高いお金を払って買ってもそれを使うことのできる期間が短ければ、そのお金が有効に使われたとは言えないでしょう。

例えば、1000万円のものを1年使うのと、5000円のモノを1年使うのでは後者の方が有効にお金を使えている、という考えです。

もちろん10000円と5000円のものではそのクオリティが違うでしょうから一概に長く使えれば良いというわけではありません。

しかし、払ったお金の効果がどれくらいの期間にわたって継続するのかを考えることは重要であると思います。

 

 

②質は、どこまで保証されているのか?

僕は、基本的にブランド品を買いません。

どこにでもあるようなパーカーにブランドの赤いロゴが付いただけで価格が跳ね上がるようなものは、信用できません。

そのものの価格が、品質以外で跳ね上がっているのであれば、そう言ったものは買わないようにしています。

ただ、品質が保証されていて、それゆえのブランドなのであれば、僕は好んで買っています。

素材の質が良かったり、扱っているものがすべて日本製だったり、すべてが職人の手作りだったり。

そういったブランドこそ、真の意味での「ブランド」であると考えています。

名前だけで需要が高まって価格が高騰しているようなブランドは、本当のブランドとは呼べないと思います。

 

③この価格以上を払ってでも、買いたいと思えるか?

最後の基準は、かなり厳しく、度々この基準をクリアしなくても買ってしまうこともありますが、これをクリアするものは確実に買ってよし、だと思います。

そしてこの基準は唯一、感情的なものです。

目の前にあるものが①、②の基準を満たしていて、提示された価格以上を払ってでも買いたいと思えるのであれば、その買い物はあなたにとって非常に意味のあるものになると思います。

もしかすると、このような感覚になったことのある方は少ないかもしれません。

しかし、本当に良いものに出会った時、きっとこんな気持ちになると思います。

 

本当に良いものが必要なだけあるという幸せ

さて、僕がものを買う時に考えていることをお話ししてきました。

みなさん、共感する部分はあったでしょうか?

もちろん、ものを買う時に考えていることは千差万別なので、一概に僕の考えが正しいという保証はできません。

しかし、僕が考える価値基準に沿って買ったものの中で失敗したことはありません。

それなので、今僕の周りには本当に良いものが必要な数だけあります。

みなさんも、何かを買う時になったら今回の記事を思い出して、目の前のものが”本当に良いモノ”か考えてみてはいかがでしょうか?

【自己紹介】小木です。

みなさんこんにちは、小木です。

当サイト初めての記事は、自己紹介です。

当サイトのabout meでも少し話しているのですが、ここではもう少し詳しくお話ししたいと思います。

僕は某大学の学生です。

アルバイトしながら生活しているごく普通の大学生です。

と、自分では思っているのですが、周りの知り合いのほぼ全てに「変わっている」と言われます。

あまりに多くの人がそういうので、この前思い切って何が変わっているのか聞いてみたのですが、「まあ、全部だよね。」と言われて謎がさらに深まりました。

自覚しているところでいえば、人より良く考えるというところです。

まあ、悪く言えば”頭でっかち”なわけですが、何事も良く考えてしまいます。

例えば、レストランに行って注文する時にメニューに「白身魚ポワレ ローズマリー風味」があったとします(あまり、そんな高級なものは注文しないのですが 笑)。

そうすると、

・「白身魚って幅広すぎじゃね?無難にタラとかだったらいいけど、シーラカンスとかも白身魚だし。何の魚使ってるんだろう?」

・「ポワレって何やねん。ちょっとググろう...。」

・「そういえば実家にローズマリーがいっぱい生えてたな...。」

など、様々なこと(余計なこと含め)を考えてしまいます。

これは、かなり”変”なところと言われても仕方がないかな、と思います。

 

「趣味は読書です。」というのは自己紹介の常套句ですが、僕の趣味は読書です。

部屋には本棚にたくさんの本が積まれていて、小説から実用書、雑誌、専門誌まで幅広く読みます。

作家でオススメなのは伊坂幸太郎「魔王」ジャイロスコープ(その中でも特に『ギア』)」「重力ピエロ」が面白かったです。

雑誌でオススメなのはWIRED、特にvol.27は最高でしたね。

 

好きな食べ物は、小豆とパン。

嫌いな食べ物は、セロリ、白米、辛いもの、いなり寿司、牛肉、モツ煮込み、レバー、美味しくないもの。

 

好きなアーティストは、椎名林檎Perfume、Disclosure、秦基博サカナクション、Aimer、Sam Smith、大橋トリオ凛として時雨など、他多数です。

曲単位で言うと、Disclosureの「Latch」は最高ですね。Sam Smithがフューチャーしてるところもグッドです。

あと椎名林檎の「落日」は非常にグッドです。これは東京事変として出した曲で、伴奏もまた良いですね。

ファンの方がいたら申し訳ないのですが、◯◯B48やら、◯◯坂46などの歌は、あまり好きじゃないです。 耳が爆発しそうになります。

 

今のバイト先はカフェなのですが、前職はパン屋でした。

ガラス板に囲まれたベーカリーコーナーで生地を切ったり、クリームを乗せたり、焼いたりしていました。

あとは注文が入ればサンドイッチを作ったりしていましたね。

ガラス板に囲まれたベーカリーコーナーはさながら、動物園の檻のようでお客さんからパンを焼く工程をずっと見られていました。

時には小さな子供がガラスに鼻を押し付けんばかりに近づいて凝視してきた時もあり、「見世物じゃねぇぞ。」といった感じでしたね。

今は、平和にカフェで荒稼ぎしています。

 

さて、こんなところで、僕については分かっていただけたでしょうか?

少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

 

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では、またお会いしましょう!